マーティン・ヘイズ &
デニス・カヒル メディア評等
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美しい音楽だ。
こういう類の美しさを伝統音楽の、それもダンス・チューン演奏から感じたことはかつてなかった。
たとえば・・・そう、こんなのはどうだろうか。
衛星軌道上から見た巨大な台風、真っ青な海の上に盛り上がり、静かに渦を巻いている純白の雲の塊。
あるいは、数千億の星を集めて、静かに穏やかに回転する渦巻き星雲。
なぜならここでは周囲の沈黙が聞こえるからだ。
大島 豊「アイリッシュ・ミュー
ジックの森」(青弓社)より
フィドルが演奏するアイリッシュ・ダンス・チューンというと、
明るく外向的な音楽を誰もが想像するだろう。
たとえばチーフタンズ、アルタン、あるいはもっと過激にクールフィン、ルナサ・・
その楽しさは一度ライヴで体験すれば容易に忘れられるものではない。
ところが本作でのマーティン・ヘイズのフィドルは、かなり趣きが違う。
むしろ演奏者と内省を分かち合うのを促しているかのように、穏やかな印象を与える曲が少なくないのだ。
なのに、聴き手の心の中では“あの熱気”がじわじわと吹きあがり、
やがて理性を振り切るかたちで足が勝手に動きだす。
茂木 健/「ライヴ・イン・シアト
ル」ライナーノーツより
「アイルランド伝統音楽を深く理解し、それと一体化しているさまが、彼の演奏からは聴こえてくる。」
マ
レード・ニ・ウィニー(アルタン)
「自然なんだよ。ゆったりと座っているだけなのに、そこから素晴らしい音楽が聴こえてくる。
彼はチューンをいっそう美しくしているんだ」
パディ・モローニ
(チーフタンズ)
「(彼の音楽からは)パッションとロマンが溢れ出てくるんだ。それが、人の心をとりこにするのだと思う」
アンディ・アーヴァイン
「今では、誰もが彼のことをアイルランドでいちばんエキサイティングなプレーヤーだと気づいているわ」
ジーン・バトラー(リヴァーダンス
主演)
スティーヴ・ライヒの弦楽四重奏曲や、マイルス・デイヴィスの『スケッチ・オブ・スペイン』を補完する、ケルトからの返答。
―― The New York
Times
ヘイズは、ケルト音楽の世界で最も魅惑的なヴァイオリン・スタイルを持っている……肉声を思わせるその音色が、彼の演奏するすべてに唯一無二の情感を与え
るのだ。カヒルの優しく効果的な伴奏は、そこに絶妙の風合いを加味している。
―― Los Angeles
Times
かれらふたりは、静謐と沈黙で満たされた音楽を創造する。今までに、こんな音楽が聴かれたことはあるまい。――永く忘れていた夢の断片のなかでなら、聴こ
えていたかもしれないが。
―― Time Out,
London
マーティン・ヘイズ……現在のアイルランドで、いちばん重要な個性的ミュージシャン。
―― Hot Press,
Ireland
現在のアイリッシュ・インストルメンタル・ミュージック界に、マーティン・ヘイズ&デニス・カヒルほど感動的なチームはいない。
―― Irish Echo
……腹がたつほどスローで、耐えがたいほど美しい。アプローチはとても過激なのに、伝統に対してどこまでも忠実なのだ。
―― Acoustic
Guitar
デニス・カヒルのギターに伴奏されながら、フィドラーのマーティン・ヘイズが弓をひるがえすと、甘美さと逞しさ、繊細さと激しさ、厳粛さと軽妙さが、見事
なバランスを保ちながらほとばしった。誰もが、演奏をやめないでくれと願っていた……筆者がこれまでに聴いたなかで、最も美しいフィドル・ミュージック
だ。
―― Scotland on
Sunday
ヘイズは、卓越性という語の再定義を迫るし、従来の評価基準体系にはなかった美と芸術性の高いレヴェルをあからさまにする。
―― The Sydney Morning Herald, Australia
さまざまな雰囲気、スタイル、そしてニュアンスのあいだを飛び交う彼の弓が動くたび、ヘイズは聴衆に呪文をかけているように思える。あたかも彼と一心同体
であるかのようなデニス・カヒルのギターは、ヘイズによって精妙かつ香り高く開示される魅惑の輝きを包む重要な薄膜だ。
―― Folk Roots,
UK
まばらに伴奏されているだけのフィドル・ミュージックが、これほど完全で、しかも本質に迫って聴こえることなど滅多にない。
―― "Q" magazine
ヘイズとカヒルは、鋭く知的な解釈者として重要だ。ふたりは、聴く者の心の琴線に触れる。
―― Irish Music
Magazine
ふたりの手にかかると、素材はより広大な音楽空間の創造のため脱構築されてゆく。その音楽空間では、過去の数世紀が痛ましいまでに讃えられ、アルヴォ・ペ
ルトやヘンリク・ゴレツキの現代音楽にも似た緩やかに燃え上がるダイナミクスが飛翔している。
―― The
Independent, UK
今までに登場したどんな演奏家よりも、彼は優れているのだ。ヘイズは、卓越性という語の再定義を迫るし、従来の評価基準体系にはなかった美と芸術性の高い
レヴェルをあからさまにする。マーティン・ヘイズを生で聴いた経験を表現するには、こう述べる以外にあるまい。ひとたび彼の音楽を経験すれば、他のすべて
のアイリッシュ・フィドラーは影が薄くなるだろう。彼こそは、アイリッシュ・フィドルのユーディ・メニューインである。
―― Bruce Elder
/ Sydney Morning Herald, Australia
カウンティ・クレアに生まれたこのフィドラーと、シカゴ生まれの共犯者デニス・カヒルほど、心をひとつにしたペアを想像するのは困難だ。
―― Rob Adams /
The Herald, Scotland
偉大なフィドラー、マーティン・ヘイズは、詩人の魂で語りかけてくる……驚異の名手であり、彼のような人はふたりといない。
―― Declan Lynch
/ The Sunday Independent (Ireland)
ぼくが知ってるほかのどんなミュージシャンとも違って、彼は音楽の内奥にまで入り込む……普通、ミュージシャンはひとつの曲を取り上げ、その曲を見事な演
奏で聴かせるものなのだが、マーティンの場合は、曲のほうが、彼を自らの声として選んでいるように感じてしまう。
―― Gerard
Manning / Ceolas
マーティン・ヘイズは、並外れた個人的表現力をけたはずれの音楽的聴感と合体させる……素晴らしい演奏であり、驚くべき創造力だ。
―― Nuala
O'Connor / The Irish Times
デニス・カヒルのギターは見事だったし、かれらふたりは、ひとりの人間が二本の楽器を演奏しているかのようにシンクロしていた。それほどまでに、かれらは
一体化した演奏を聴かせる。
―― Gerard
Manning / Ceolas
フィドルを手にしたとたん、マーティン・ヘイズは曲に溶け込み、またギタリストのデニス・カヒルと一体化する。ふたりは、一枚のコインの裏表となってしま
う……マーティンは、いかにも気楽そうに軽々と演奏し……曲が、マーティンを通して語りかけ、その逆はあり得ないことを立証してゆく。
―― John Kerr /
Wolf Trap Irish Festival
超一流の世界的ミュージシャンたちが輝きを競うなか(ヘイズは)恍惚とするほど美しい演奏で他を圧倒した……魂に触れる表現力ということにかけて、マー
ティン・ヘイズに比肩する者はまずいるまい。
―― Paul Dromey
/ Evening Echo, Cork, Ireland
ヘイズとカヒルは、聴く者の耳だけでなく全神経を奪ってしまう……こちらの感情をつかみ取るだけでは飽き足らず、ほかのどんなバンドも及ばないほどパワフ
ルで印象的な演奏を聴かせる。
―― Dave Soyars
/ The Irish Herald
ヘイズとカヒル――魅力的なペアだ。ここまで質が高く、ここまで深い印象を残す音楽など、そうあるものではない。
―― Colin Irwin
/ "Mojo" magazine